トマト

男たちの大和/YAMATO」の、海外の題名は、YAMATO: THE LAST BATTLE
日本には源義経西郷隆盛などから特攻隊まで栄光ある敗者を賞賛する伝統文化がある。
そういう日本向けなので海外では受けないだろうと海外メディアの一部でいわれているが…

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「犬死じゃないか」「死んだらあかん」「敗れてめざめる。俺たちはその先導となるのだ」「戦争には生き残るものが必要だ。それが俺達が戦って死ぬ意味にもなる」
数々の感想が怒りや悲しみをこめて語られ、運命に押し流されながらむなしく消えていく。
いろんな理屈をつけて死へと向かう状況をまるめこみ、納得して心におさめようとする。
しかし、圧倒的で理不尽な多数の死を前にして、言葉は周辺を無力にただようだけだ。
真のA級戦犯は誰か、大和は戦闘機の前にただのガラクタだったのか、考えるべきことは多いだろう。
しかし、映画も理屈も関係なく、多くの人が何かのために戦って死んでいったほんの数十年前の歴史がただ悲しかった。
だが、そう思うのはやはり私が日本人だからなのか?