卍(まんじ) : 1時間30分41秒 1964年 / 日本
監督:増村保造 原作:谷崎潤一郎 撮影:小林節雄 音楽:山内正
出演:若尾文子岸田今日子川津祐介船越英二
ギャオでやってたので見てみた。若いころの岸田今日子ってどんなのだろうという興味もあった。きれいだけど、やっぱりどこかキモい。総合的に見ると5点くらいだけど、変な映画だった。
最初の方、情念的な百合映画だったけど、文学が原作のせいか、だんだん嫉妬や陰謀の愛憎劇、疑心暗鬼の心理劇みたいになってきて、最後は、陰惨な結果で終わった。途中であきてきたが、どうなるのか気になって最後までみてしまった。岸田今日子の演じるわがままでヒステリックな人妻も変だけど、でてくる人物全員変だ。映画が古いから変に見えるという要素もあるのかもしれない。髪形とかファッションが古臭いのはあたりまえだが、血判状とかすぐ死ぬとかいってウソ泣きして甘える女とか、そういう、わざとらしいおおげさな文化、演出はこの時代で使い古されたような気がする。……別に人にすすめないけど。これは、自分用のメモ。