特許を出願したら、

技術を中国などに盗まれてしまう。
特許出願後18ヶ月するとインターネット公開になるが、これを中国の家電メーカーハイアールなどが見て参考にしている。審査請求は出願の半分程度で、特許として認められるのは3割程度らしい。7割の技術は、誰でも使い放題になる。特許検索システムが増強されているので、ますます、中国などが技術を利用しやすくなる。企業は技術の流出を防ぐために特許を出願しなくなってきた。フランスなどでは、「先使用権」が認められている。特許を出願しなくてもよい、先に開発したことを証明できれば。日本でも05年にそれを認める法改正の動きがあったが立ち消えになった。
20070305 日経新聞 要約

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へー、面白かった。
特許で技術を守ろうと出願すればするほど、技術が流出して自分の首をしめていくという逆説が興味深い。特許のデーターベースも検索システムを増強して効率化すればするほど、日本がだめになっていくというちょっと恐ろしい逆説。解決法は、その「先使用権」とやらを日本にもとりいれるしかないのだろう。