ぼくらの

「ぼくらの」 のOPは、何度も見てしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=GB5rfyLSoMo
いったい何がいいのか自分でもわからない。
歌自体がうまいというのはあるだろうけど。
公式 http://bokurano.jp/
なんでだろう? 原作/鬼頭莫宏だから、「なるたる」みたいなトラウマ展開を期待してしまうのか。線の細い、神経質そうなキャラデザ。目が小さくて地味なキャラ。萌えキャラみたいに派手じゃない。薄幸そうで、絶対不幸になりそう。うつ展開を予想してわくわくしてしまう。

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Uninstall
あのとき最高のリアルが、向こうから会いに来たのは、
ぼくらの存在は、こんなにも単純だと笑いに来たんだ。
耳をふさいでも、両手をすり抜ける真実にまどうよ。
細い体のどこに力をいれてたてばいい?
Uninstall. Uninstall.
この星の無数の命の一つだと今の僕には理解できない。
Uninstall. Uninstall.
恐れを知らない戦士のようにふるまうしかない。
Uninstall ! Uninstall...

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 ネットに落ちていたOPの歌詞。単純だとあざ笑われて、必死で耳をふさいで現実逃避している弱弱しい姿が浮かんでくる。自分の命は自分が思うよりちっぽけなものだ。細いからだとかキャラデザにぴったりな歌詞だ。(ロボットも異様に足が細く、不安定な形態で、ギシギシきしみ人を不安にする)。この歌詞は、人の弱さを描いている。「最高のリアル」、「恐れを知らない戦士」とよさそうな言葉も見えるが、よく読むと、その「リアル」は、敵だし、「戦士」は、演じているだけだし、いいことなんかなにもない。Uninstallって、だんだん捨てていくイメージで後ろ向きだ。
 鬼頭のなるたるも、「本当はこわいなるたる童話」とかいわれる(勝ってに言ってただけか)くらい、最初は、地味で素朴なファンタジーのようだった。後半どろどろした暗黒面がむき出しになり、漫画のほうでは、セカイ系というか壮大な話になっていった。私は、一見、素朴に見える世界の中にひそむトラウマの恐怖というものを、鬼頭にすりこまれてしまった。
 ぼくらのも、OPを聞いていると、そういう予感がしてきて、自分の中にまだ存在しない物語へのぞくぞくする気持ちがわいてくる。この歌も、「会いにきたのは」あたりが、低音でかすれていて、言うと悪いがおばさんくさい、いなかっぽい演歌的な素朴な感じがする。全体的に強弱なく淡々と歌っていて童謡っぽい。そこが逆にこわい。
 題名も、「ぼくらの」とかひらがなで子供っぽく無邪気だ。しかし、よく見ると表題の文字の右がかすれて、不吉な予感をかきたてる。
 過剰な思い入れで、実物以上に過大に評価しているようで、実際に物語が進むとこういう感情は消えていくのかもしれない。

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追加情報
■OP曲「アンインストール」 ED曲「Little Bird」
アンインストールは、 作詞、作曲、歌:石川智晶  編曲 西田マサラ
さがしたら、まだ、発売してない。5月から。


アンインストール  アンインストール [Maxi] ~ 石川智晶 (アーティスト) 

■ブログはちょっとネタバレ。
森田監督のブログ があった http://blog.goo.ne.jp/moriphy
■石川 ブログもあった。  http://www.chiakiishikawa.com/cgi-bin/diary.cgi
■石川 wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E6%99%BA%E6%99%B6

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あまり詳しい情報は、知らない方が、作品を楽しめるかも……?

追記 この歌詞は聞き取りが不正確で、実際のものとは微妙にちがってました。