スパイダーマン2 6点 ねたばれ

 話自体は、スランプ、どん底に陥ったり、自分の使命にめざめたりといったヒーローものの王道。なぜ、自己犠牲を払いながらヒーローをつづけるのかについての答えは、孟子性善説と同じ論法だった。たとえば、目の前に火事場にとりのこされ、苦しんでいる子供がいれば自然と助けたいと思う。助けられる特殊能力があれば特に無視できない。無視するほうが苦痛だ。
○みどころは、CGを使ったアクションシーンだろう。くもの糸をつかってビルの谷間などを、ふりこのように移動するスパイダーマンと、それとともに動くカメラの視点が意外とほかで見られない。スーパーマンは、空中を基本的に直線で移動するし、飛行機もヘリもミサイルもそうだ。曲線で動く、ときに逆に動く(糸がのびきった反動で縮むとき)という動きは珍しい。それで、視覚的に新しい感覚が生まれているのでは。