ねたばれ

占星術殺人事件  島田 荘司 (著)  不可
占星術殺人事件占星術殺人事件


ねたばれ注意


○このトリックは、「金田一少年の事件簿」でみたことがある。そのためか、途中でトリックがわかってしまった。(5人の死体を切断し少しづつ、ずらしていき6人の死体にしたてあげる。一人余計に死んだことになる。これが犯人で、死んだことになってしまう)それ以外のトリックは、細かいものが多くどうでもいいかもしれない。マンガを読んだほうが、気軽でよかったかも。
○密室のトリックはひどかった。ドアのかんぬきは、窓からひもで操作できるというだけ。
かんぬきにかばん錠がかかっていたのだが、これは、ドアをこわして部屋にはいったあと、ひそかにかけるというもの。
○こういうトリックは、手品にちかい。トリックについては、手品の道具のほうが高度に発達していると思う。(マリックのほうがすごいかも)。その分、文庫本レベルの金額では買えないものも多く、数百万円でとりひきされるマジックのネタもあるそうだ。
○前半は、占星術関連の専門用語をまじえた複雑な話。読みにくく、それほどおもしろくないので、ここで読むのをやめる人も多そう。後半は逆に、コミカルで軽い文体。無駄な推理と捜査で、なくてもいい冗長な部分ともいえる。読みやすいけど。探偵役が、捜査にゆきづまりうつ病が悪化して気が狂ってしまう。変なことを口走り、つい笑ってしまう。そんな中で札の詐欺の話(20枚の札を分割してずらし、21枚にする)から急転直下、犯人を割り出し事件は解決する。