官僚とメディア (新書)魚住 昭 (著)

○マスコミと政治のズブズブの関係
p.50
 中部読売ダンピング事件で政治家をつかってもみけそうとしたがうまくいかなかったとき。
ナベツネ三木武夫は総理で、中曽根が幹事長。みんな俺の親しい仲間なんだ。それなのに守りきれずに公取のチンピラ役人に社長室まで踏み込まれてしまった」
○マスコミと検察のズブズブの関係
p.145
02年4月、最高検大阪地検特捜部に命じて、検察の裏金づくりを内部告発していた三井環たまき・大阪高検公安部長を逮捕させた。マンションの登録免許税をごまかしたなどの名目だが、明らかに口封じだった。
 新聞、テレビは報じない。検察の不興を買うと捜査情報がとれなくなるから。検察は話題になる事件を摘発しつづけることで、その情報をえさにマスコミを味方につけることができる。
○司法とマスコミの関係
p.182
最高裁電通共同通信と全国地方紙がすすめていた大規模な世論誘導プロジェクトの存在が浮かび上がった。違法の疑いが強いさかのぼり契約。
新聞の記事なのか広告なのかわからない裁判員制度の広告。
総額27億円の不透明な広報予算。談合の疑い。

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などなど興味深い話が多い。ただ、個人的に今のところ興味のない細かい話も多く、飛ばし飛ばし読んだ。