確かに

自分をだましながら生きるということはよくあることだ。なんの希望がなくても、最低の状況でも、未来にはいいことがある、自分にはなにかあると思わないと人は生きていけない。心の底では、うそだとわかっているとしても。本当は、自分も日本も地球も人類の未来も、どんなに努力しようが長期的には死んで滅びて無に帰すだけかもしれない。どうせ死ぬのになんで努力するのか、いつ死ぬか不明だし、使うかどうかわからないのに、なんで勉強してるのかと思って無気力状態になったことも何度もあった。それへの対処方法は、自分が長生きし、努力や勉強がいつか役に立ち、人類もどんどん発展することを信じることだ。こういう発展型信仰を持つことは宗教的な行為といっていいだろう。もちろんよく考えれば疑念だらけだ。そういう気持ちをどこかに隠し、自分をだますことは必要なことだ。