●どんどん橋、落ちた 講談社文庫 綾辻 行人 (著) 不可
○小説というより推理パズルゲームの楽しみ。地図や登場人物リストをつけ、読みやすい工夫がしてあり、気軽にすらすらよめて楽しい。古典的トリックをうまくアレンジして新しいトリックを生み出している。パズル色が強く、人間を描いてないのは、利点でもある。余計なものがなく純粋に理屈を楽しめてよい。しかし、あとにあまり残るものはない。
どんどん橋、落ちた

●米国心理学会のesへの反論
http://www.apa.org/monitor/mar02/filmcritic.html
心理学会会長のフィリップ・ジンバルドー博士は、映画は事実とはちがうという。実際は、打撃、拷問、レイプ、殺人はおこらなかった。彼はヨーロッパの学会から怒りのE-mailをもらった。それは、映画による誤解からであり、映画は、スタンフォードとジンバルドーと心理学に悪い印象を与えている。映画はいつも疑わしい。オリバー・ストーンの「ビューティフル・マインド」もそうだった。みんな信じてきている。映画は主にマリオ・ジョルダーノのドイツの小説「ブラック・ボックス」がもとになっている。映画の前半は正しい。看守は、サディスティックに行動した。囚人を辱めた。裸にして、便所を掃除させ、消火器をスプレーして、監房のバケツに排泄させた。囚人にストレスと抑うつがあった。6日目に早期終了した。レイプや殺人はない。これが実際だ。ジンバルドーは本当におこったことが何かを話す機会をサンフランシスコの1月の試写会でもった。作家と俳優たちは、答えた<真実を描くことが仕事じゃないし、観客はフィクションだとしっている。本にはリファレンスを載せていて、「Stanley Milgram's obedience study」も参考にした>。ジンバルドー氏は血を流したものさえいないという。