北欧モデル 要約  日経新聞 2006.12.22〜23 参照

北欧5カ国の成長率は、ユーロ圏より高め。
フィンランド
ノキア 研究開発費が松下電器産業より多い 約5800億円。
研究開発に注力し、最先端技術による付加価値の高い製品をコストの安い国でつくり、世界で売る。
○大学、大学院の学費は無料。
○賃金格差がないので、単純労働者の給料は高めだが、高度技術者の給料は安く雇いやすい。
○高福祉の財源は、所得税、消費税。法人税は、18-28パーセントで、日本の39.5パーセントより低い。
デンマーク
○毎年、就労者の約三割が転職する。解雇規制がゆるく、解雇しやすく、採用しやすい。失業手当と就労支援策が充実しているので、転職しやい。失業率は、2006.09で、3.5パーセント。
 雇用が守られ、流動性の低いフランスなどユーロ圏12カ国の約半分の水準。
スウェーデン
独禁法大店法の改正などで規制緩和して、市場開放と競争を徹底した。
郵便事業の民営化。外資による買収規制も廃止。電力、金融業にも外資がはいった。
○無料の医療、教育制度。そのかわりに、給料の6割が税金に消え、社会保険料を加えた国民負担率は、五割を超える。
○9月の総選挙で12年ぶりに、与党社会党中道右派連合に負けた。
手当てがよすぎて、好景気なのに5人に一人が仕事に就かない。失業手当を減らして再就職をうながす改革に着手。

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日本で評判の悪い法人税減税、所得税、消費税増税でうまくいっているのが、おどろき。
 解雇規制がゆるいのは、緩めようとするとフランスで暴動がおこったくらいだが、デンマークを見ると雇用を促進し、労働者にとっていい環境みたい。
 スウェーデン郵政民営化した上に、日本で評判の悪い外資の買収規制を緩和してうまくいっているようだ。ただ、リベラルな政策の反動はきているみたい。日本の社会システムの逆で、経済成長しているのが、おもしろい。